【計画的陳腐化って知ってますか?】壊れる前提で作られた社会の矛盾について

ぼっちんが思う事

こんにちは、ぼっちんです。
今日は「計画的陳腐化(けいかくてき ちんぷか)」という言葉について、ふと考えたことを綴ってみたいと思います。

現代の便利な生活は、実は意図的に壊れるように設計された仕組みの上に成り立っているのではないか?
そんな矛盾を感じた話です。

■ 計画的陳腐化とは?

計画的陳腐化とは、「製品をわざと壊れやすく・古くなりやすく作ることで、買い替えを促す仕組み」のことを指します。

ユーザーにとっては不便に思えるこの仕組みも、企業側にとっては「需要を継続的に生み出す」ためのビジネス戦略。
つまり、壊れること・使えなくなることが利益に繋がるという、現代の資本主義社会に根付いた構造です。

■ 実は「一生消えない電球」は作れる?

一説によると、現在の技術を使えば一生消えない電球を作ることは可能とも言われています。
事実、アメリカ・カリフォルニア州の消防署には、120年以上点灯し続けている白熱電球があるそうです。

でも、そんな電球が市場に出回らないのはなぜか?

それは、「一生消えない電球」を作ってしまったら、買い替えがなくなり、電球メーカーのビジネスが成立しなくなるからとも言われています。
つまり、「良すぎる製品」は、企業にとってはむしろ困る存在なのです。

■ iPhoneのバッテリーも例外じゃない?

たとえばiPhone。
使っている方なら分かると思うのですが、だいたい2年ほど使うとバッテリーの減りが早くなってきますよね。

調べてみると、iPhoneのバッテリーは充電回数500回前後で明らかな劣化が始まる設計になっているそうです。

もちろん、現在の技術がここまでという見方もできますが、
個人的には、より高性能で長寿命なバッテリーは開発しようと思えばできるのではないかと思っています。
でも、それを一般化してしまったら、バッテリー交換や新機種への買い替え需要が減り、Appleの利益が下がってしまう可能性がある。

だからこそ、「今のままでいい」としてあえて性能を抑えている可能性すらあるんじゃないか…そんな風に感じることがあります。

■ ソフトウェアのサポート終了も実質的な買い替え圧力

さらに、スマホやパソコンのソフトウェアのサポート終了も計画的陳腐化の一種だと思います。

サポートが切れると、セキュリティ上の不安やアプリの不具合が発生しやすくなります。
結果的に、まだ使えるのに「新しい機種に買い替えなきゃ…」という気持ちにさせられる。

つまり、ハードは壊れてなくても、ソフトの更新停止によって使えなくなる仕組みができあがっているのです。

■ これは資本主義の影の部分なのかもしれない

僕は、こうした計画的陳腐化って、資本主義の光と影の「影」の部分だと思っています。

資本主義というのは、「自由な経済活動によって成長を促す仕組み」
簡単に言うと、「お金を稼いだ人が正当に報われる」「競争によって製品やサービスが良くなる」という考え方に基づいています。

でもその一方で、常に成長し続けなければいけないというプレッシャーも持ち合わせています。

その結果、
• わざと壊れやすく設計する
• 意図的に古くなる仕組みを作る
• まだ使えるものを「古い」とラベリングする

こういった行為が、普通に行われるようになってしまっているのではないでしょうか。

■ 本来は「いいものを長く使う」方が人にも地球にも優しいはず

冷静に考えてみると、良いものを長く使うことは、私たちの生活にも環境にも優しいはずです。

でも、その考え方だけで社会が回ると、多くの企業が利益を出せず、雇用も失われ、経済全体が停滞してしまう。
つまり、「壊れない製品」が正義なのに、「壊れる製品」が経済を回しているという矛盾をはらんでいるわけです。

■ 僕のように投資をしている人間にとっても、複雑な話

ここで正直に言いますが、僕はFIREを目指す中で投資もしています。
つまり、「企業が利益を出して株価が上がること」は、僕にとっても間接的な恩恵になっているんです。

そう考えると、計画的陳腐化を批判しながらも、それに支えられている自分がいる。
これって、ちょっと苦くて、複雑な気持ちになります。

■ 最後に:これからは「壊れやすさ」ではなく「循環する仕組み」が求められる時代へ

僕は、これからの時代は「壊れやすくして売る」ではなく、「長く使えても回る社会」が求められていくと思います。

たとえば:
• 修理しながら長く使うことを前提にした製品設計
• サブスク型のサービスで所有から利用へシフト
• 古くなった部品を再生して使う循環型ビジネス

など、「使い捨て」ではない経済の回し方が、もっと広がっていけばいいなと願っています。

✒️ おわりに

今回は、ちょっと社会的で哲学的なテーマになりました。
でも、僕たちの暮らしの中にある当たり前を疑うことって、時々とても大切なことだと思います。

便利な時代だからこそ、本当に「それって必要?」と立ち止まってみる。
そんな視点を、これからも大切にしていきたいです。

プロフィール
ぼっちん
ぼっちん

名前:ぼっちん
26歳/工場勤務
小中高と不登校経験し、精神疾患と付き合いながら働く社会不適合者。
目標は資産1億円を達成してFIRE(早期リタイア)すること。

ギリギリの毎日でも、少しずつ夢に近づくために「ぼっちFIRE道」を記録中。
競馬とお酒が好き。人付き合いは苦手。だけど本音で生きていきたい。

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