こんにちは、ぼっちんです。
今回は、FIREやセミリタイア界隈ではたびたび話題にあがるテーマ
「生命保険は本当に必要なのか?」について、僕なりの視点でお話ししたいと思います。
前回の記事で、「貯金の第一歩は固定費の見直し」と書きました。
そして生命保険は、まさに多くの人が毎月払っている固定費のひとつ。
でもいざ見直そうと思っても、
「保険がないと不安」
「でも本当に必要なの?」
と、なかなか決めきれないものですよね。
そんな保険について、数字と気持ちの両面から整理してみました。
■ 結論:理屈で言えば「不要」、でも気持ちの面では「安心の買い物」
生命保険について、僕の結論を先に言うと、
理論的には入らない方が合理的だけど、気持ちの安心を買いたい人にはアリだと思う。
これが今の僕の考えです。
■ 生命保険は「損をする人」が多いから成り立っている
まず、保険とはそもそもどういう仕組みなのか?
簡単に言えば、
「起こるかもしれない最悪の事態」に備えて、お金を預けておく仕組み
ですが、保険会社が成り立つのは、
実際に保険金を受け取る人よりも、受け取らない人の方が圧倒的に多いからです。
保険会社は契約者から集めた保険料の一部を支払いに使い、残りを運用して利益を出しています。
つまり、「大多数の人は保険金を使わずに終わる」という前提があるんです。
■ 実際、どれくらいの確率で「使う」のか?
日本人が1年間に入院する確率は約1%
30代が死亡する確率は約0.042%(1万人中4人)
40代でも0.1%程度
こうしてみると、めったに起きないことだとわかりますよね。
にもかかわらず、生命保険に毎月1万円、年間12万円、10年間で120万円…
それだけ払っても「何も使わなかった」という人が大多数なのです。
■ じゃあ、貯金で備えればいい?
例えば、僕が仮にがんなどの大病を患って入院した場合。
現在、年収は約380万円。
この年収帯では、高額療養費制度を使えば、1ヶ月の自己負担上限は約87,000円。
がん治療などで長期入院したとしても、3〜6ヶ月で退院することがほとんどです。
仮に半年入院しても、医療費の負担は約50万円ほどです(※食費・差額ベッド代など別途)
つまり、保険に入らずとも、ある程度の貯金があれば対応可能ということになります。
実際、毎月1万円の保険料を4年貯めれば、48万円。
保険に加入してから4年間以内に癌になる確率はそう高くはないでしょう。
それに加え、元からの貯金があれば、数十万円の出費にも備えられるのではないでしょうか。
■ でも「気持ちがついてこない」人もいる
ここまで理屈で説明してきましたが、
実際には「頭では分かっていても、心が不安」という人も多いと思います。
僕もその一人です。
特に独身で、精神疾患持ちの自分にとって、
「突然倒れたときに、誰かに迷惑をかけないか?」
「急な出費に対応できるだけの心の余裕があるか?」
そう考えたときに、たとえ費用対効果が悪くても、保険に入っていた方が安心できるのもまた事実なんです。
■ 家族持ち・ローン持ちの人はどうか?
ここまで読んで、
「でも自分は家族がいるし…」
「住宅ローンもあるから、万が一が怖い…」
という方もいると思います。
そんな場合、生命保険は精神的なセーフティネットとして必要かもしれません。
特に、
• 小さな子どもがいる人
• 多額の住宅ローンがある人
• 貯蓄がまだ少ない人
こういう場合は、「万が一」の備えとして、最低限の保障を用意するのが現実的です。
■ 安く備える選択肢「都道府県民共済」
民間の保険に比べて、コスパ重視の選択肢として挙げられるのが、都道府県民共済です。
特徴は:
• 月々約2,000円〜で加入できる
• 死亡・入院などの最低限の保障がある
• 生活協同組合が運営しており、非営利なので安い
• 余った保険料は年に一度「割戻金」として一部戻ってくる
保障内容のカスタマイズはほぼできませんが、
「最低限だけ備えたい」「安心のために保険に入りたい」という方には、十分な選択肢だと思います。
■ まとめ:理屈と感情、どちらも大切にしよう
生命保険は、数字だけ見れば「入らない方が合理的」かもしれません。
でも、人生は数字だけではありません。
• 「何かあったとき」の不安を減らすために保険が必要な人もいる
• 一方で、貯金で備えられる人にとっては不要な出費にもなる
つまり、「自分にとって、何が一番安心できるか?」を考えることが何より大切だと思うんです。
僕は今、都道府県民共済に加入しつつ、貯金と投資で資産形成を進めています。
そのバランスが、今の自分にはちょうどいい。
もしあなたが今、保険を見直そうとしているなら
ぜひ「理屈」と「感情」、どちらの声も大切にしながら判断してみてください。
✍️ 今後の記事では、
• 僕の医療費の実例
• 精神疾患×保険加入のハードル
• FIREと医療リスクの向き合い方
なども発信していく予定です。
同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
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