お金があると幸せなのか。

こんにちは、ぼっちんです。

今回は、FIREを目指す僕にとって切り離せないテーマ、「お金があれば幸せなのか？」という問いについて考えてみたいと思います。

結論から言うと——お金だけでは、幸せにはなれないと僕は思っています。
もちろん、お金は生きていくうえで欠かせない大切なものです。ですが、「お金＝幸せ」と単純には言えない。今日はその理由と、自分自身の状況についても少しお話しさせてください。

◆ 「幸せとは何か」に答えを出した研究

この問いに対して、実際に80年以上にわたり答えを追い求め続けている有名な研究があります。
それがハーバード大学の「グラント研究」です。

この研究は、700人以上の被験者を対象に、10代から老後までの仕事・人間関係・健康・趣味・家族との関係などを詳細に追跡している超大規模・超長期のプロジェクトです。

脳のスキャンや血液検査、本人だけでなくその家族・子供・周囲の人々へのインタビューなど、ものすごい徹底ぶりで「人は何によって幸せを感じるのか」を科学的に分析してきました。
一人一人の眉毛の形まで記録しています。
研究には20億円以上の費用が投じられており、現在も第2世代（子供世代）の追跡が続いています。

◆ 「幸せとは愛である」──博士の言葉

この研究を長年主導してきたロバート・ウォールディンガー博士は、こう結論づけました。

「幸せとは愛である」
すなわち、良質な人間関係こそが、人生の幸福度を決めるというのです。

富や名声、仕事・キャリアの成功よりも、「誰かと深い信頼関係でつながっていること」が、心身の健康を支え、長寿や幸福感に直結していると、研究ははっきり示しています。

お金がたくさんなくても、たとえ生活が質素でも、老後に子供や孫、友人などに囲まれあたたかい関係が築けていれば、それこそが人生の幸福度に最も大きな影響を与えていました。

一方で、孤独は喫煙やアルコール以上に健康を害することも分かっており、長期的な影響は決して無視できないものだとされています。

◆ 僕は孤独です

正直に言います。僕は、孤独です。

家族は高齢になり、順番でいえば母や兄は僕より先にこの世を去るでしょう。
友達もいなければ、結婚の見込みもありません。

「人との関係が苦手」という自覚があり、会話に不安を感じたり、対人距離の取り方が分からなくて悩んだ経験は数えきれません。
そのくせ、心のどこかでは誰かとつながっていたいと願ってしまう自分もいて、葛藤します。

◆ FIRE達成後、本当の「幸せ」に向き合えるか

今の僕は、「FIRE（経済的自立＆早期退職）」という明確な目標に向かって突き進んでいます。
でも、それはあくまで手段であり、ゴールではないんですよね。