今回はインデックス投資を始めるにあたり、多くの人が最初につまずくであろう「S&P500」か「全世界株式」かというテーマについて、僕なりの考えをお話ししたいと思います。
◆ それぞれの特徴をおさらい
■ S&P500とは?
アメリカの代表的な約500社に分散投資する指数です。過去の実績から、年平均リターンはおよそ7%とされており、非常に人気があります。
ただし、アメリカ1国に依存しているため、地政学リスクや為替(米ドル)への偏りがある点には注意が必要です。
■ 全世界株式とは?
世界中の約3,000銘柄に分散された指数で、日本、アメリカ、ヨーロッパ、新興国と幅広い国・地域にまたがっています。
平均利回りは5%ほどとやや控えめですが、通貨も複数に分散され、リスク分散の面では非常に優秀な選択肢です。
ここでポイントになるのは、「全世界株式=非アメリカ」ではないということ。
実は全世界株式に投資しても、その内訳の約70%はアメリカ株で構成されています。つまり、間接的にS&P500にも投資していることになるのです。
これは現在の比率であり、仮にアメリカが衰退するとこの比率は下がっていきます。
◆ アメリカ経済は今後も右肩上がりなのか?
この問いに対する僕の答えは「YES」です。その理由を5つに整理しました。
1. テクノロジーとイノベーションの中心地
Google、Apple、Amazon、Microsoft、NVIDIAなど、世界をリードする革新的な企業がアメリカには集中しています。
AI・半導体・宇宙開発・医療などの成長分野でも先頭を走っています。
2. 人口が増加している
少子高齢化が進む先進国の中で、アメリカは移民政策により安定的な人口増を維持しています。
労働力・消費・住宅需要など、経済成長に欠かせない要素が揃っています。
3. 起業しやすい環境
資金調達のしやすさや規制の柔軟さ、税制優遇などが整っており、世界中から起業家が集まる場所です。
4. ドルが基軸通貨である
世界的に信頼されている米ドルは、危機時に資金が集中する“逃避先”の役割も果たしています。
米国債は世界中で保有され、アメリカの経済基盤を支える大きな要因です。
5. 国民の投資意識の高さ
アメリカ人の2人に1人以上が自国の株式に投資しており、政府もその株価を非常に重視します。
株価=国民の生活と密接に関わっているため、政治や金融政策も株価維持に配慮される傾向にあります。
◆ とはいえリスクもある
もちろん、アメリカがこのまま安泰とも言い切れません。
• 中国・インドなど新興国の急成長
• 移民政策による治安や社会構造の不安定化
• 政治的分断や国際的な摩擦
こういった要素は、長期で見れば無視できないリスク要因になり得ます。
以上の理由から
5年〜10年の中期であればこのままアメリカ中心が続く可能性は高いと思います。
しかし、20年30年と長期では他国の台頭もあり得るかもしれません。
◆ 僕の戦略:集中と分散を分けて考える
• 資産形成期(今〜12年後)
リスクを取ってアメリカ株のリターン重視のファンドに投資。
• FIRE後(12年以降)
資産を全世界株式に移行し、リスク分散と安定運用を重視。
今はリスクを取ってでも資産を大きく育てる段階。FIRE後は守りを固めるフェーズに入る予定です。
◆ 最後に
ここまで読んでくださりありがとうございます。
この記事が、これからインデックス投資を始めようと思っている方や、どのファンドを選ぶか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
投資は自己責任とはいえ、知識と戦略で未来は変わります。一緒にFIREを目指して頑張りましょう!
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