こんにちは、ぼっちんです。
僕のこのブログでは、これまで何度も「1億円貯めてFIREする」という目標についてお話してきました。
では、実際にFIREを達成した後、その資産はどう管理するのか?
今回は、そのFIRE後の資産運用と使い切るという課題について、僕なりに考えてみたいと思います。
■ 前提:FIRE後は「全世界株式×4%ルール」で運用
僕が考えているFIRE後の資産戦略は、非常にシンプルです。
🔸 1億円の資産を、全世界株式に移して
🔸 毎年4%(税引き後手取り:約320万円)を取り崩す
つまり、全世界経済の成長に乗りながら、資産を維持しつつ生きていくというプランです。
独身であれば、手取り320万円での生活は十分可能です。
しかも、これは元本が減らない前提の「安全運転」。
再現性が高く、精神的な安心も得られる方法です。
■ でも…資産が減らないまま人生が終わったら?
ここで、ふと思うことがあります。
「このまま資産が減らないなら、死ぬときに1億円以上余ってしまうのでは…?」
実際、4%ルールを忠実に守った場合、資産は理論上減りません。
むしろ、好調な相場が続けば、資産が増えていくことすらあります。
でも僕は結婚もしていませんし、出来る予定もありません。
末っ子で兄弟も高齢になっていくことを考えると、最終的には自分が一番最後にこの世を去る可能性が高いと思っています。
そして、相続人がいなければ、最終的に残った資産は国のものになります。
■ 理想は「資産0で終わる」こと。でも、それが難しい
できれば、こんな風になるのが理想です。
「人生最後の日に、資産がピッタリ0円だったら最高だな」
でも、現実はそんなにうまくいきません。
• 自分が何歳で死ぬかなんて分からない
• 体が動かなくなれば、そもそもお金を使う手段も限られる
• 医療や介護で突然大きな支出があるかもしれない
だからこそ、資産を計画的に使い切るというのは実はものすごく難しいのです。
■ FIRE後の資産運用、2つの選択肢
では、資産管理の方針として考えられるのはどんなパターンでしょうか?
現時点で僕が考えているのは、以下の2つの方向性です。
① 寿命を想定し、使い切る前提で運用する
自分の寿命を例えば「90歳」と仮定し、そこまでに資産が尽きるように取り崩す方法です。
たとえば、
• 最初の10年は年320万円
• その後は資産と相談しながら徐々に年間支出を増やす
といった柔軟な戦略を組むことになります。
しかし現実として、高齢になればなるほどお金を使う手段が減るという問題もあります。
旅行に行く体力もない。外食も控える。結局、生活費もそれほどかからない。
結果的に、使い切りたくても使い切れない問題が出てくるかもしれません。
② 4%ルールで運用を続ける(使い切らない前提)
もうひとつの考え方は、資産は使い切らず、維持しながら運用し続けるというものです。
この場合は、仮に長生きしても困らないというメリットがあります。
最終的に資産が残ってしまった場合は、
• 遺贈として慈善団体に寄付する
• 信頼できる団体に資産を託す
• 事前に「遺言信託」などを活用して使い道を指定する
といった選択肢が考えられます。
とはいえ、やっぱり「使い切れなかった感」が残るのは避けられないかもしれません。
■ 僕なりの現実的な結論
今の時点での僕の考えはこうです。
「まずは4%ルールで運用を続け、60歳以降に寿命を見ながら取り崩しペースを上げる」
60歳を超えれば、人生のゴールもある程度見えてくるはずです。
そこから先は少しずつ使う額を増やしつつ、残った資産は誰かのために活用してもらうのが一番現実的な選択肢ではないかと思っています。
■ まとめ:FIREはゴールじゃなく、人生を考えるきっかけ
FIREというのは、お金だけの問題ではなく、「どう生きて、どう死ぬか」を考えるきっかけになるテーマだと思っています。
• 資産をいかに増やすか
• どうやって働かずに生きるか
• そして、どうやってそれを使い切るか
FIREは「自由を手に入れる戦略」であると同時に、
「限られた人生をどうデザインするか」の問いでもあります。
これからも僕は、FIREに向けて静かに歩みながら、
その先の人生設計についても、少しずつ向き合っていきたいと思います。
この記事が、同じようにFIREを目指している誰かの不安や迷いのヒントになれば嬉しいです。
自由を手に入れたその先の時間を、少しでも穏やかに過ごせますように。
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