こんにちは、ぼっちんです。
FIREを目指していると、どうしても「お金を増やすこと」にばかり意識が向きがちになります。
いかに節約して、いかに投資して、いかに早くFIREに到達できるか、そんな風に数字ばかりを追いかける日々。
でも最近、ふと思うようになりました。
「FIREした先の人生、お金をどう使うのかも、ちゃんと考えておくべきじゃないか」って。
自由な時間を手に入れても、お金の使い方が下手だったら、きっと本当の意味での豊かさは感じられない気がするんです。
今日はそんな僕が感じた、「幸せなお金の使い方」についてお話してみたいと思います。
■ 幸せになるお金の使い方って?
実はこれ、心理学の分野ではある程度の答えが出ているそうです。
それは
「自分のためより、人のために使ったお金のほうが、幸福度は高くなる」ということ。
2008年にカナダの大学で行われた研究では、学生たちを以下のように2つのグループに分けました。
• 一部の学生には、自分のためにお金を使ってもらう(飲み物、雑貨、食べ物など)
• 別の学生には、他人のためにお金を使ってもらう(友人へのプレゼントや寄付など)
その結果、他人のためにお金を使った学生たちの方が、明らかに幸福度が高かったという興味深い結果が出たそうです。
しかも、使った金額の多さはあまり関係なかったとか。
大切なのは「誰かのために使ったという事実」だったのです。
■ なぜ人のためのお金の使い方が幸せにつながるのか?
この研究を知ってから、僕なりに考えてみました。
なぜ、たった少しの金額でも、他人のために使うことで心が温かくなるのか。
きっと、そこにはこんな理由があるのだと思います。
1. 感謝や笑顔が返ってくるから
人に何かをして「ありがとう」と言ってもらえる。
笑顔を見せてもらえる。
その瞬間って、やっぱり心が満たされますよね。
僕のように自己肯定感があまり高くないタイプにとっては、「ありがとう」と言われることが、思っている以上に救いになるんです。
2. 自分には価値があるという実感
「人の役に立てた」と思える体験は、自尊心や生きがいにもつながります。
大げさに言えば、「自分って、生きていてもいいんだな」と思える瞬間かもしれません。
3. 社会的なつながりが深まる
以前の記事で「幸せとは愛である」と書いたことがあります。
人とのつながりは、僕たちの幸福感にとってとても重要な要素です。
誰かに親切にすることで、距離が縮まり、孤独感が軽くなる気がします。
4. 自分へのご褒美より、長く心に残る
モノを買ったときの喜びって、意外とすぐに薄れてしまいませんか?
これは「適応」という心理現象によるものだそうです。
一方で、「誰かに喜んでもらえた」「嬉しそうな顔を見た」という出来事は、記憶にも感情にも残りやすく、長くあたたかい気持ちとして残ります。
■ FIREを目指す途中でも、できることはある
「でもFIREを目指してる途中だし、お金に余裕なんてないよ」
そう思われるかもしれません。
でもこの話のポイントは、「金額は関係ない」ということなんです。
たとえば、
• 家族にコンビニのデザートを買って帰る
• 誰かの誕生日に100円のミニカードを添える
• 応援したい団体にワンコインだけ寄付する
ほんの些細なことでも、「人のために使った」という行為自体が、心を豊かにしてくれます。
僕もたまに、母にちょっとしたスイーツを買って帰ることがあります。
それだけで嬉しそうにしてくれるので、僕自身の気持ちもほぐれるんです。
■ 「感謝されたい」より「役に立ちたい」
ひとつ大切なのは、「見返りを求めないこと」
「ありがとうがほしい」「褒めてほしい」という気持ちも分かります。
でも、研究では「誰かの役に立ちたい」という純粋な気持ちがあると、より幸福度が高まることも示されています。
無理のない範囲で、自分の心があたたかくなるお金の使い方をしていきたいですね。
■ 最後に:お金の使い方にもセンスが必要
FIREを目指す中で、僕たちは「貯め方」「増やし方」にとても敏感になります。
でも、それと同じくらい大事なのが「使い方」だと思うんです。
幸せになるお金の使い方は、決して高価なプレゼントではなくて、
誰かの心を少しだけあたためることができる行動なんじゃないでしょうか。
僕もまだまだ下手ですが、FIREを目指す道の途中でも、FIREを達成したその先でも、「自分も誰かも少し幸せになるような使い方」を意識していきたいと思っています。
この考え方が、誰かの心にも届けば嬉しいです。
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